海外木工書籍
技術書
木工技術全般について書かれた3冊セットの本。初版が1979とやや古いですが、基本的な木工技術が押さえられており、1,2冊目で技術が、3冊目では作例が図面と写真を用いて詳細に解説されています。始めて購入する海外の木工技術の本としても良いと思います。
椅子張りについて書かれた洋書は何冊か見かけますが、この本がもっとも充実しているように思えます。少し古い本でモノクロ写真のみですが、籐張りからペーパーコード、テープ編みなど幅広く押さえられています。
家具製作の基本的なテクニックが豊富な写真で解説された、”最近の”木工テクニックがわかる本と言えます「The COMPLEATE ILLUSTRATED Guide to」と銘打たれたシリーズの中の一冊ですが、このシリーズは良書が揃っています。
「The COMPLEATE ILLUSTRATED Guide to」と銘打たれたシリーズの中の一冊。”Joinery”つまり、ホゾの加工や継手・仕口の加工、ビスケットやダボを使った製作法などが、豊富な写真で紹介されています。
日本国内では治具について書かれた本はほとんど見ることがないと思いますが、海外ではときどき見かけます。比較的新しいこの本は、治具や加工時の部材の固定方法などについて豊富な写真で紹介されています。
作品集
アメリカの日系人木工家、ジョージナカシマの作品集的な一冊。彼の数々の作品の写真が、彼の人生やものづくりに対する考え方とともにまとめられています。
キャビネットメーキングで有名なジェームズクレノフとその生徒さんの作品集的な一冊。美しい写真の数々は見ているだけで素晴らしく、製作のアイデアに煮詰まったときに、新たな着想を与えてくれる一冊とも言えるのではないでしょうか。
アメリカのトーマスモーザーの作品集的な一冊。チェリー材で製作される美しい家具の数々は、デザイン面でアート&クラフツやシェーカーの影響を見ることができます。この本には収められていませんが、最近の製品には日本的なデザインを取り入れたものもあるようです。
デザイン・その他
デザインソースとして取り入れられることも多いアート&クラフツの家具の作例が25例紹介されています。
デザインソースとして取り入れられることも多いシェーカー家具について、スタイル、デザインの特徴とともに、22の作例が紹介されています。
デザインを熟成させるための模型やモックアップの製作の意味、アイデアを形にするための木の使い方、構造の考え方、技術などにが紹介されています。
国内木工関係書籍
技術書
富山の粟巣野に工房を構えるKAKI'S WOODWOKINGの木工の本。少し古い本ですが、基本的な技術が作例とともに丁寧に解説されており、隠れた名著と言えると思います。
飛騨高山のオークヴィレッジによる、木の小物と家具作りの本。本格的な木工への入り口に立つ人へおすすめします。
継手・仕口
木工や建築における総数543の継手・仕口が集大成された一冊。寸法などは入っていませんが、多数の継手・仕口がイラストで網羅され名前も紹介されており、辞典的な一冊と言えます。新しい継手・仕口を試してみたいときに役に立ちそうです。
日本伝統の木構造の継手と仕口について、模型の写真と図面によって解説した一冊。種類数は限られていますが、寸法も入っており、ひとつの継手・仕口に対して複数の写真を用いているので、その点でもとても理解しやすい本と言えます。
作品集
木曾三岳奥村設計所の作品集的な、そして、加工技術、家具作りに対する考え方がまとめられた一冊。実際の製品の加工について、段階を追って書かれた項は、「こういった方法もあったのか、」と大変参考になります。
椅子のデザイナーとして有名なハンスウェグナーの椅子がまとめられた本。一脚の椅子について、正面、側面、背面からの写真と解説でまとめられています。系統立った優れた椅子のデザインを見ていると、いかに優秀な職人でありデザイナーであったかということを思い知らされます。
和家具の研究の第一人者である、小泉和子氏による和家具の写真集。江戸から現代に至る和家具、指物、民芸的な家具、作家ものまで広く紹介されています。和家具について知りたいとき、この一冊をまずおすすめします。
デザインと実用性、そして品質に優れたことで知られる北欧家具。中でもデンマークは、多くの家具デザイナーを輩出していることで知られています。この本ではデンマークの椅子デザイナー64名、170脚が、1脚につき、前・横・後・斜めの4枚の写真で紹介されています。
資料集
武蔵野美大の椅子コレクションをもとに、近代の椅子デザインを体系的に分類することを試みた本。写真が豊富で、130脚の椅子を、「明式」、「ウィンザー」、「シェーカー」、「トーネット」の四つの流れの中で整理しています。
雑誌『室内』で連載されていた「イラスト椅子づくし」が一冊にまとめられた本。作家、あるいはデザイナーの作品をファーストモデルからエンドモデルまで年代を追いながら紹介されており、デザインの変遷や、それぞれのデザイナーが少しずつ独自のスタイルを確立していく様子が紹介されています。
日本インテリアデザイナー協会が選定した近現代の220の秀作テーブルの写真集的な一冊だが、テーブルデザインの歴史や、デーブルデザインノートとしてテーブルの基本形態や寸法、人間工学などについてもまとめられている。テーブルの形や機能性を考える上で参考にしたい一冊です。
日本伝統の木工芸品について、その特質、技法、形態と用途などについて写真を交えて幅広く解説されている、地味ながら充実した一冊。日本の伝統的な木工について知りたい方、特に工芸としての木工について知りたい方におすすめします。
朝鮮王朝時代の家具:李朝家具についての入門書的な一冊。古美術品としても人気が高く、家具製作のデザインソースとしても人気の高い李朝家具について知りたいときに、まず一冊というならこの一冊をお薦めします。
家具・クラフトを考える
木材は人間が手や機械を用いて加工することで、内包されていた要素が引き出され、固有の質感、色、木目が現れてきます。家具や空間のデザインに木材の力をどう生かすか。木製モダンチェアの技術史、大工技術を意匠として取り入れる方法、突板のデザインなどが紹介されています。
現代の日本の住空間にあった、日々の道具として、誠実にきちんと作られた家具が、作り手たちの思いとともに紹介されています。
材料としての木
木材の図鑑といえばまずこの一冊。国内で家具・建築材として流通しているものを中心に、それぞれの特徴が写真と文で紹介されています。
広葉樹は針葉樹と異なり、同じ樹種でも一本一本での個性がつよい事が知られ、扱い方、使い方次第でそれを生かすことができ、それが難しさでもありおもしろさでもあります。そんな多様な各樹種の性質と、製品例が紹介されています。
”和”を探る
数寄とは何か。茶室や数寄屋建築、などが紹介されています。
和を引き継いでいくために。引き継ぎたい「和」の要素を、日本の建築やしつらいに着目して取り上げています。特に、「職人に聞く和の作法」の項では、左官、襖、畳などの職人たちが現場で得て学んできた感覚をもとに、和の空間作法を考えています。
和風とはなにか?その正体不明さを読み解き、現実のデザインとして表現するための方法論とするため、「和風六法虎の巻」、「紐解き和の構造」など、様々な角度から和風を捉える試みがなされています
茶室の基本を学びたい人へ。京都、大徳寺の茶室を題材に、写真とイラストを交えながら、茶室の文化・歴史や構成、そして建築的な構造についてわかりやすく解説されています。
その他
法隆寺、薬師寺の宮大工棟梁であった西岡常一氏の本。宮大工の仕事、生活、寺社建築についての内容にとどまらず、木との向き合い方、木造建築のすばらしさについて口語調でわかりやすく書かれた本です。
英文の大型本「THE SOUL OF A TREE」をコンパクトにまとめた翻訳書。ジョージ・ナカシマの生い立ち、樹木に対しての思い、ものづくりの哲学を知ることができる一冊。原書にある写真は再録されていないが、スケッチといくつかの写真が納められています。
子供でも読めるよう、ルビが振られ平易な内容で書かれていますが、日本人が長い時間をかけて培ってきた、木を利用する上での技術や知識はばひろく紹介されています。木とのつきあいを始める前に読んでおきたい一冊です。


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